プリンセスものの絵本が好きだった幼少期、家族のことは好きだったはずなのに、いつか大金持ちのホンモノの家族がワタシを迎えにきてくれると、割とガチで思ってた
高校受験で己の学力では到底合格できそうもない主にカワイイ制服で選んだ第1志望に落ち、仕方なく正当な実力の公立校に入学してから、本来ワタシはココにいるべき人間ではないという思いが、より一層強くなった気がする
校内の友だちとはつるまないけど(本当は好かれてなかっただけ)、学校の外にイケてる友だちがいると装った
高校に入って、すぐに始めたアルバイト先の年上の人たちと遊ぶのが楽しかったが、数年後に女子高生と遊ぶ大学生や社会人ってイージーモード(ロリコン)じゃんと現実を知る
新卒で希望の職種に就けず、転職を繰り返しても、ずっとワタシはこんなところにいる人間じゃないと、ずっと「どこか」に行きたいまま
それどころか周囲を見下していた節さえある
ずっと地に足のつかない生き方をしている
そうこうしているうちに同年代は、それなりの役職に就き、まあまあの年収をもらい、実績や作品を残し、キラキラした生活をしているように見える
もしかして一発逆転を狙うには、もう遅いのではと薄々感じはじめた
結婚して子どもを産みたかったのも、何も成し遂げていない自分からの逃げだったと今ではわかる
堂々と専業主婦をするには3人ぐらいは子どもがいないとメンツがたたないとも思っていた
子どもは、わたしの作品ではない
一刻も早く、何者かにならないと
ココはワタシが選んだみち、望んだ場所、掴んだミライ