二の腕のゾクゾクは風邪?40代が気温28度で出会った冷え症の新大陸

フーディーで口元を覆う女性

二の腕と膝先が、なんかゾクゾクする……てっきり風邪の初期症状だと思い、数日間、安静に過ごしました。しかしながら、待てど暮らせど鼻水も出なければ鼻水も出ません。風邪を引かずに済んだ!と早計したところですが、ベッドに戻っても布団にくるまりたい寒気が何日も続きました。

年中、気温28度を下回らないこの土地に暮らしていると、「寒い」という感覚そのものを忘れかけます。それなのに、わたしの身体はしっかり寒がっていました。

気温28度で油断。常夏でも現れる「隠れ冷え性」の正体

朝起きて、はじめは二の腕が、気がつくと膝先もゾクゾクして周まわりが冷えます。「ヤバい、風邪ひくかも?」と用心し、しばらく気を付けて過ごしました。数日経っても風邪症状なし。二の腕から膝は相変わらず寒いので、風邪を引かずにやり過ごせたとは到底思えません。

年数ヵ月、平均気温28度の地域にいるので、半袖どころかノースリーブで過ごせるほど気候のはずが、寒いのか暑いのかよくわからない状況です。

令和は、医者にかかる前にまず人類の叡智であるインターネッツで似かよった症例を探す時代。今回も「膝先 二の腕 冷え」で検索したところ、辿り着いた答えはまさかの「冷え性」。

この暑さでなぜ?と驚きましたが、Google先生が導き出した「内臓型冷え性(隠れ冷え性)」という症状にビッタリ当てはまるではないですか。

心当たりがありすぎる「内臓型冷え性」の原因

  • エアコンの効きすぎた部屋と外気との温度差が激しい環境による、体温調節機能(自律神経)の乱れ
  • 冷たい飲み物や生野菜、アイスクリームなどを食べると、胃腸が直接冷やされる
  • 湯船につからずシャワーだけで済ませると、体の深部(内臓)が温まらず、冷えが蓄積
  • 筋肉量が少ないと熱を作れず、内臓の温度が下がる

常夏の国での暮らしは、これが全部当てはまります。エアコンなしでは生活できない気候なのに、外に出れば灼熱。この温度差を毎日繰り返しているのですから、自律神経が悲鳴を上げるのも無理はありません。シャワー文化が根付いている土地柄で、湯船はほぼ幻です。

エイジングによる変化を面白がる。40代後半で開いた「老い」の境地

もっと怠惰な生活をしていた10年前は、冷えの状態など微塵も感じなかったものです。冷房のきいたレストランで冷たいビールをグビグビ流し込んでいたころが懐かしい。

「おおい(老い)、そんなとこまで来たんかい」という、己の体へのツッコミ。加齢による代謝の悲しさが、ぜんぜん未踏じゃない部位にも現れるという驚きは、まるで冷え性の新大陸発見のように若干ワクワクしてしまいました。

実は、数年前まで老いを受け入れられなかったのです。40代後半にさしかかり「四捨五入したら50歳じゃん」という言葉が突然スッと降りてきて、視界がパッと開いたような感覚になったのです。いい意味で開き直り、エイジングによる身体の変化がむしろ面白くなりました。今まで文句も言わずに人知れずがんばっていたのだなと「失って気づく大切さ」に「いじらしさ」さえ感じます。

救世主は肩こり用のマグネシウムと、白湯への原点回帰

血行不良なら、肩こり解消のために購入したマグネシウムオイルスプレーを二の腕中心に塗ってみたところ、効果てきめん。オイルを刷り込むようにもみ込んでいくとマッサージ効果も手伝って冷えがいくらかマシになりました。

胃腸でも即効性を実感しておりましたが、冷えにも効くとは。ムヒと同じぐらい一家に1本あってもいいと思うお品です。大人女性に不足しがちなマグネシウムを全て経口で摂ろうとすると胃腸に負担がかかるそうですが、経皮吸収できるのも頼もしい。その万能ぶりにすっかり盲信。夫の関節リウマチへの布教活動も終了済みです。

加えて、常夏の土地では冷たい飲み物への誘惑が絶えません。クーラーは涼しいし、肌が乾燥するし、電気代ももったいない……。そのジレンマを、白湯で少しずつ上書きしています。温かい飲み物に変えると、やっぱり身体がポカポカしてくるのが実感できます。寒いと感じるのはまだクーラーを浴びすぎているのかもしれません。

どうやらわたしの身体は、常夏の暮らしの中でひっそりと冷えていたようです。エアコンと灼熱の往復、シャワーだけの毎日、冷たいものへの誘惑——そのひとつひとつを、できる範囲で丁寧に見直していくことにしました。常夏に隠れた「冷え」という新大陸、まだまだ探検は続きそうです。