20代で主要な部位の脱毛を済ませ、VIO脱毛は「自分には無関係」だと思って過ごしてきた20年間。しかし、年齢を重ね、時代と環境が変わり、自分自身の内面と向き合う中で、その価値観は鮮やかにアップデート。
なぜ今、ハイジニーナ(無毛)を選ぶのか。そこには、単なる美意識だけではない、加齢を肯定し自分らしく生きるための「気付き」がありました。
20年前の「他人事」が、日常の選択肢に変わるまで
20代で、ワキ・腕・脚・背中の医療脱毛をおこないました。良心的なクリニックで、腕のついでに手指、背中のついでにうなじ、膝下のついでに足指、膝上のついでに鼠径部とへそ周りも施術してくれました。なのでVはわりと整い、VIO脱毛の必要性はそこまで感じていませんでした。
医療脱毛に通っていたころ、銀座のホステスさんからショーツの中の毛もすべて除去したと聞き、脱毛の痛みは経験済だったため、デリケートな部位の痛みを想像しただけで悶絶。「美意識の高い方は大変」と、当時は全くの他人事だったのを覚えています。
それから20年、どうもVIO脱毛が一般的になってきた様相。デリケートゾーンの毛を全て脱毛してツルツルにするハイジニーナが日本でも市民権を得てきたようです。
家族の事情で5年間を南国で過ごし、バスタブのない住まいで入浴に代わり身体に水圧をかけるため、ほぼ毎日プールへ入りました。日々の処理が面倒でハイジニーナに興味が出ましたが、そのころはまだ自意識の塊。
パートナーにひかれそう、婦人科や入浴施設で恥ずかしいという思いから、VIO脱毛の選択肢は皆無でした。また、毛の下に横たわる皮膚は子どものころのように美しいとは決して言えない状態。脱毛後に、これが露呈するのも躊躇われる理由のひとつでした。
「恥ずかしさ」より「快適さ」。背中を押したパイオニアの言葉
帰国後、フェイシャルワックスというものを知りました。ワックス脱毛はVIOや身体が一般的ですが、ワックスで毛をからめ取る際に古い角質も除去でき、肌のトーンアップや化粧品の浸透力アップの効果も期待できるとのことで、ときどき通っています。
そこのスタッフさんに「VIOも興味はあるが恥ずかしい」と話したところ、彼女は既にハイジニーナで、病院でも温泉でも全く恥ずかしくないとのこと。ハイジニーナを公言している人との初めて生で会い、VIO脱毛がグンと身近になりました。
また別のスタッフさんから、40代・50代の男性のVIO脱毛が多いという話を聞きました。将来介護される立場になった際に洗浄や排せつ後のふき取りなど、介護者に負担とならないように、あらかじめデリケートゾーンの脱毛をする「介護脱毛」のためと言うではありませんか。
ワックス脱毛は意外と痛くないことは顔で立証済みでしたが、何度も陰部をさらけ出したくないので、少ない回数で済むVIOの医療脱毛について調べはじめました。
加齢を味方につける。マインドの変化がもたらした結論
レーザー脱毛は黒い毛根に反応するため、デリケートゾーンの毛が白髪になると反応しないという情報に膝を打ち、やるなら早くせねばと焦る気持ちはありましたが、痛みへの恐怖からなかなか決断することができませんでした。
そんな折、わたしも正式にガードルデビューをし、ガードルの効果を最大限に引き出すためTバックを身につけるにあたり、はみ出すのがビジュアル的に許せません。
ときを同じくして海外生活の長い美しい友と3泊する機会がありました。「彼女は絶対処理済みなはず」という根拠のない自信。長い時間を共にすることができたので、こんな些末な質問をする時間にも恵まれ、意を決して聞いてみたところ案の定経験者で、遠い日の痛みよりも施術時の恥ずかしさを思い出している様子でした。
痛みの心配が薄れ、彼女と別れてすぐ医療脱毛のカウンセリングを申込み、数週間後に1回目の施術を終えました。カウンセリングしてくれた可愛らしいお嬢さんも、施術をしてくれた若い看護師さんもVIO脱毛の経験者。なんだ皆やってるのかと拍子抜け、まあクリニックで働く方々ですから感度が高いのでしょうが。
美しくないデリケートゾーンに若い時分は目を背けたくなりましたが、今は「まあ、こんなもんか」と思える、年を重ねることの素晴らしさ。周囲に変に思われるのではという自意識も薄れ、自分のために生きるというふうに、ようやくマインドが変われたことも大きな要因でした。エイジング最高。

